川の辞典 水質用語集

 『BOD』『DO』『SS』などなど、水質や川に関する用語は、難解なものばかり。

 ここでは、そんな水や川に関する用語をわかりやすく解説しています。

水質用語の解説

 塩化物イオンのほとんどは塩分(塩化ナトリウム)に由来します。海水で約19,000mg/Lで、上水道の水質基準では、味覚の面から200mg/L以下となっています。

 PHとは、水溶液中の水素イオン濃度「H」の逆数の対数をとったもので、PH<7の場合酸性、PH=7の場合中性、PH>7の場合はアルカリ性となります。

 DOとは水中に溶け込んでいる酸素の量で、河川等の自浄作用や水生生物にとっては不可欠なものです。
 一般的に、魚介類が生存するためには3mg/リットル以上、好気性微生物が活発に活動するためには2mg/リットル以上が必要といわれており、それ以下では悪臭が発生するといわれています。

 BODとは、河川を対象に水質汚濁を示す代表的な指標で、溶存酸素(DO)の存在する状態で、水中の微生物 が増殖呼吸作用によって消費する酸素をいいます。
 一般的に、渓流等の清水域に生息するイワナやヤマメなどは2mg/L以下、比較的汚濁に強いコイやフナなど では5mg/L以下が必要とされています。

 CODとは、水中の有機物等を酸化剤(過マンガン酸カリウム)で酸化するときに消費される酸化剤の量を酸 素の量に換算したもので、湖沼を対象に水質汚濁を示す代表的な指標となっています。

 SSとは、水中に懸濁している直径2mm以下の不溶解性の粒子物質のことで、水の濁りや太陽光線の透過を妨げたり、ひどい場合は魚類のえらを塞ぎ、窒息死させる危険があります。

 総窒素とは、窒素化合物の総量をいい、動植物の増殖に欠かせないもので、リンとともに栄養塩と呼ばれ、その存在量は富栄養化の目安となっています。

 総リンとは、リン化合物の総量をいい、動植物の増殖に欠かせないもので、窒素とともに栄養塩と呼ばれ、その存在量は富栄養化の目安となっています。






左岸と右岸
 川の上流から下流に向かって、左側が「左岸」、右側が「右岸」です。
堤内地と堤外地
 堤防で守られている地域(家や学校がある区域)が堤内地、水の流れている川側を「堤外地」といいます。
天端、法面、小段

 堤防の一番上の部分を「天端」といい、遊歩道やサイクリング道路になっているところもあります。
 堤防の斜面全体のことを、「法面」といいます。
 法面の途中に、つくられた水平な部分を「小段」といい、堤内地側は、道路として利用されている場所もあります。

高水敷

 洪水の時に水が流れる場所。ふだんは水が流れていないので、グラウンドなどに利用されている場合もあります。

低水路と護岸

 いつも水が流れているところが「低水路」。川の水の流れによって、川の岸がけずられるのをさまざまな工法を用いて防ぐ施設のことを、護岸といいます。

本川・支川

 川の流れを1本の木にたとえると、幹にあたるのが本川です。本川に合流する、木の枝にあたるのが支川です。また、本川の右岸側に合流する支川を「右支川」、左岸側に合流する支川を「左支川」といいます。

一級河川と二級河川

 一本の川に集まる全部の川をまとめて「水系」といいます。水系は大きく分けて、国が管理する一級水系と、都道府県が管理する二級水系になります。一級水系にふくまれる川は一級河川、二級水系にふくまれる川は二級河川になります。

洪水と水害

 雨や雪どけによって、川の水がふだんより異常にふえたときのことを洪水といいます。水害は、水によって起こる災害のことをいいます。

渇水

 人が使用する水の量が川の水量を上まわり、水が足りなくなることをいいます。渇水には次の3つのケースがあります。
小さな島や半島のような場所では、流域の地形条件により川の水量の変動が大きく、しばらく雨がふらないと、水が非常に少なくなる。
都市の人口が急激にふえたため、必要な水の量が川の水量を上まわる。
長いあいだ雨がふらないために、川の水量が必要な水の量を下まわる。

導水

 川や湖沼を人工的に水路でつなぎ、水のやりとりをすることを導水といいます。導水を行うことで、水不足を解消したり、川や湖沼の水質をよくできたり、水害を軽減することができます。

樋管

 堤防などを横切ってつくられる水の通路。高さが2m以下のものを樋管、2m以上のものを樋門といいます。

水制

 水の勢いを弱めて河岸を守るために設置する人工的な構造物。むかしから、いろいろな形の水制が工夫されています。